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いちごいちえ

山のこと。思う。感じる。

デビュー戦「夢高原かっとび伊吹」

初めて山を走る大会に出場したのは、8月末に開催された『夢高原かっとび伊吹』。
制限時間2時間半、麓の伊吹薬草の里から伊吹山頂上までの10kmを駆け上る大会。

 

伊吹山には3月の雪山と、夏の2度ほど登ったことがある。

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↑初めて登った2014年3月の伊吹山

 

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↑2014年7月の伊吹山山頂

 

三宮神社から登る一般的な登山のコースタイムは3時間50分。それをさらに手前の薬草の里から走って制限時間2時間半。あまりにも経験したことのないレベルに、勢いでエントリーしたものの、最初は尻込みしてしまった。

本格的な 事前練習は、大文字山10kmと白山日帰りピストンのみ。日常的なランニングは仕事の多忙を言い訳に取り入れていなかった。

 

当日はあいにくの雨予報。でも本格的な雨はさほど降らず、霧雨程度に収まり気温も上がらず走りやすかった。

スタートゲートは幸い前方をキープできた。スタートの合図と同時に猛スピードで走り抜ける人達。渋滞には巻き込まれずいいペースでスタートできたけど、当然ながら次々と追い越され、仲間も早々に見えなくなり、孤独な戦いが始まった。

登山口から1合目まで続く林道は延々と続き、陽が差し込まない環境は肌寒く、タンクトップから出た肩は冷たく、脳みそがビリビリした(謎の現象)。

登山道もそうだけど、延々と長い伊吹山の登山口から1合目までの区間は正直苦手だ。

なんとかほぼ歩かずに一合目に着き、目の前に長く伸びる行列を見上げながら、ボランティアスタッフの方達の声援に背中を押され立ち止まることなく2合目を目指す。

ほとんどの人が歩いて登ってる中、なんとなく「走って登れそう」と思いゆっくりでも走ってみた。しかしすぐに息が上がり、足が上がらず歩いてしまった。ペースを崩したばかりに歩く速度も落ち、結局後方の人に追い越され元の位置に逆戻り。無理して登るのは効率が悪いとわかり、上りは早いペースの歩き、緩やかになったら走ると決め黙々と進んだ。

3合目に差し掛かると通常の登山道の逆に迂回するコース構成になっていたが、前もって調べてたので気持ちも動じず。

その先に電光掲示板が設置されており、現時点の通過タイムと距離が表示されていた。 

この時点で7kmも走ってきた事がわかり、なぜか余裕に思えてきた。まだ3合目なのに。

ペースは落ちず、4合目に着くとガスが晴れ琵琶湖が見えて、思わず声を上げてしまった。一瞬だったけど、光に照らされた琵琶湖を見られたのがとても幸運に思えた。きれいだった。

ぐるっと迂回したコースを過ぎ、5合目からは通常の登山道。道も狭くまり時々渋滞になったけど、その分ペースもゆっくりになり体力も維持できて立ち止まらずに歩いた。登山道はぬかるみ、粘土質の土に時々足を取られたりしたけどそんなのも気にならなかった。

8合目あたりの岩場の影響でとうとう列が進まず立ち止まるようになった。そんな時、誰も行こうとしない脇の岩場を見つけた。追い越すのに危険はなさそうだったので、サッと列から離れ巻き返しを図った。

登山からトレランに入ったからか、私は岩場が得意なんだなと改めて思った。好きだし。

 時計を見たら1時間後半を指していた。一か八か2時間を切れるんじゃないかと思い、ラストスパートをかけた。何人か追い越し、見覚えのある9合目の緩やかな階段が見えた。頂上が近づき前方が開けたけど、ガスが濃く、前方がよく見えなかった。ぬかるんだ道を用心しながら走り、ゴールゲートが見え、1人追い越し、ゴールが近づくとアナウンスでゼッケン番号を読み上げられ、力を振り絞ってゴールした。ゴールしてすぐ先にゴールしていた先輩たち寒い雨の中望遠レンズのカメラを構えた友人が駆け寄ってくれて、あっという間に初めてのレースは終わった。

 

タイムは1時間59分。

 

速くもないかもしれないけど、2時間を切れたことがすごく嬉しかった。

思ったより走れるもんなんだな!と自信にもなった。レースに初めて出て、応援してくれる人の存在の大きさを感じた。応援がすごく嬉しかった。

 

こういう感動がまた、しんどくてもトレランに惹きつけられる理由なのかな。